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30話

「公儀蕭の指示を受け、三人はすぐに幻花宮の守護陣法を突破し、目的の場所を見つけた。

原作では日月露華芝の生息地についてはあまり詳しく描写されておらず、「緑深い森に覆われた岩窟」とだけ簡単に触れられていた。結局この植物は主人公(と彼のハーレム)とはあまり関係がなく、むしろ洛氷河の敵が主人公に対抗するための道具の一つとして用意されていたのだ。こんなわずかな情報を思い出すために、尚清華は本当に命がけだった。

しかし、だからこそ沈清秋はこの行動に出る勇気を持てた。もし主要なストーリーラインに関わる、洛氷河のレベル上げに使われる貴重な花や草だったら、奪う勇気など持てなかっただろう。主人公の敵の持ち物...