クズ悪役の自己救済システム

25話

沈清秋を見た瞬間、洛冰河は驚きよりも喜びの方が大きかった。

結局のところ、騒ぎが始まった時から、彼は（自分の心の中での）沈清秋の性格から、必ず心配して、谷に彼らを救いに来るだろうと予想していたのだ。

沈清秋は見事な連続キルを決め、優雅に立ち止まると、周りに集まってきた弟子たちに尋ねた。「怪我人はいないか？」

洛冰河は言った。「川辺で…亡くなった師妹たちと、髄を吸われて死んだ師弟以外は、今のところ被害はありません」

沈清秋は「そうか」と一言。「苦労したな」

洛冰河は微かに微笑み、目は輝いていた。「弟子の務めです」

沈清秋は未だに目を赤くしている秦婉約を見て、心の中で思った...