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79話

十数分ほど経って、叔母さんが戻ってきた。服装も客室乗務員の制服に着替えていた。

「龍くん、私またしばらく出張なの」朝食を取りながら、叔母さんが突然私に告げた。「今回はタイよ。帰ってくるまで二、三日かかるかもしれない」

「出張か…」私の胸に妙な喪失感が広がった。

「そうよ」叔母さんは笑いながら言った。「今は仕事に集中して経験を積まないと。そうしてこそ、もっと高いポジションを目指せるからね」

「叔母さん、頑張ってね」

「もちろんよ。あなたも一人で家をあまり散らかさないでね。帰ってきたときに散らかっていたら、叔母さん怒っちゃうわよ」叔母さんはティッシュを取り出して私の口元を拭うと、続けた。「ちゃんと...