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673話

藍煙雨は瞬時に怒り、手近にあった入浴用品を掴んで私に投げつけた。「頭おかしいの」私は不意を突かれて何発か直撃され、ついに怒りが爆発。藍煙雨を抱きかかえ、まるで母豹のように暴れる彼女の抵抗など無視して、浴室へと押し込んだ。

「この混蛋、あんた...何するつもり?」藍煙雨は背中を壁にぴったりとつけ、緊張で身体を少し震わせながらも、必死に冷静を装って尋ねた。

「何するって、泥棒を捕まえるんだよ」私は不機嫌に言い放った。「おとなしくここにいろ。一切音を立てるな。さもないと俺は...」そう言いながら、視線を藍煙雨の豊かな胸元に這わせた。

藍煙雨は歯ぎしりしそうなほど歯を食いしばったが、声を上げる勇...