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61話

叔母さんが他の男性と一緒にいることなんて、本当に想像できない。でも、私たちの関係は…。心の中で最も大切なものが揺らいでいるような気がする。まるでいつ私から離れていってしまうかわからないように。

「叔母さん、僕は…」本当は大声で伝えたかった。好きな人は叔母さんだと。こんなに長い間一緒にいて、叔母さんはまだ私の気持ちがわからないのだろうか。だが言葉が口元まで来ても、どうしても言い出せなかった。

「うん、どうして黙っちゃったの?」叔母さんは美しい大きな瞳をパチパチさせながら、優しく尋ねた。「龍、叔母さんが彼氏を作るのが嫌なの?」

心の中では「当然嫌だよ」と思っていた。でもそれを口にする勇気が見...