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450話

「その女性をセクハラしてないのに、なぜ訴えられたんだ」と私は眉をひそめて言った。湯原は泣きそうな顔で「発注書を取りに行っただけなのに、ちょっと触れただけで、彼女はセクハラだと言い張って、ちょうどその会社の男性社員が来て俺をボコボコにしたんだ」

「本当にセクハラしてないんだな」私は目を細め、湯原の目をじっと見つめた。湯原はうなずいた。「俺はまだ女性を見ただけで我慢できなくなるような人間じゃない。ただ触れただけで、その時謝ったんだ。でも彼女はセクハラしたって一方的に言い張るんだ」最初は湯原が本当にセクハラしたのかと思ったが、今聞くとこの件には何か裏があるようだ。それに湯原も嘘をついているようには...