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362話

「本社が手配したのは航空券で、陳慧も天津側と連絡を取って、私たちが空港に着いたら向こうから迎えの人を手配してくれるそうだから、移動に関しては心配する必要はないね」

私と陳慧は着替えを少しとパソコンを持って、そのまま空港へ向かった。チケットを受け取った後、本来なら早めに搭乗口へ行こうと思ったのだが、陳慧はそんなに早く行きたくないと言うので、まず荷物を預けることにした。

それから地下鉄の駅から電車に乗って二駅先へ行き、先に何か食べることにした。フライトの時間は夜の七時半で、今はまだ五時だから、時間はたっぷりある。

「張龍、以前飛行機に乗ったことある?」電車に乗ってから、陳慧が突然尋ねてきた。...