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201話

しかし、時間の多くはもはや私のものではなくなった。以前、宅配便を配達していた頃は、その日のうちに荷物を全て配達すれば良かった。今だと決められた時間内に仕事を終わらせなければならず、しかも過程は問わず結果だけを見られる。

およそ1時間近く奮闘した末、ようやく陳慧が求めていたメールを整理し終えた。陳慧はしばらく目を通してから、頷いた。「いいわ、これは私たちの改革が成功していることの証よ。このまま維持していけば、全国の拠点で第一位になれるわ」

その「第一位」という言葉は魅力的に聞こえるものの、私には少々懸念もあった。だが陳慧の前ではそれを口にするのは憚られた。「じゃあ、ちょっとタバコ吸ってきます...