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12話

「カサカサ」という音の後、あの声がまた聞こえてきた。一層はっきりと。もともと体中が火照っていたところに、こんな声を聞いたら、思わずさっきトイレであったことを思い出してしまう。

下半身から電気が走り、一瞬で硬くなってしまった。この呪わしい電気が数分遅く来てくれていたら、今頃は王琴の口の中で果ててたかもしれないのに。

「あっ」王琴が突然艶っぽく声を上げ、吐息がより頻繁になり、時々「ちゅっ、ちゅっ」という音が漏れてくる。この声を聞いて、体内の血が完全に沸騰し、心臓は「ドクンドクン」と飛び出しそうなほど激しく鼓動した。まるで胸の中で誰かが太鼓を叩いているようだ。

隣の壁に穴でも開けて、向こう側が...