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115話

「杨組長、今のところそんな話をするのはまだまだ早すぎますよ。それに、あなたは私の組長なんですし、入社してからずっとお世話になってきたんですから。出世なんて話があるとしても、私なんかが先になるわけないじゃないですか」と私は呆れた様子で言った。

この人は本当に出世欲が強いな。陳慧はただ連絡を頼んだだけなのに、こいつはもう色々考えすぎて、まるで自分のポジションを奪われるのを恐れているみたいだ。杨易は気まずそうに笑って、「とりあえず行きましょうか。経理を待たせるわけにはいきませんし」と言った。

私はまず打刻を済ませてから、杨易の後に続いてオフィスへ向かった。陳慧のデスクに着くと、杨易は丁寧に「経理...