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977話

丸一日の努力を経て、ようやく薬材の精錬を完了できた。これは丹薬の錬成において最も時間を要する工程で、薬材に含まれる不純物をできる限り取り除きながらも、薬効を損なわないように細心の注意が必要だった。

とはいえ、これが最も単純な工程でもあった。

一夜が慌ただしく過ぎ去った。

冬の陽光が大地に降り注ぎ、すべてがまるで生命力を取り戻したかのようだった。

「大成功だ」

陸塵は疲労の色を顔全体に滲ませ、精神的にも酷く消耗していたが、それでも顔には満足感あふれる笑みが浮かんでいた。

一晩の間に何度か失敗を繰り返し、墨家が集めた薬材からは、かろうじて二粒の地元丹を錬成できただけだった。

しかし、その失敗の過程...