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91話

蘇惜柔は直接に携帯電話を郝仁に手渡し、中の動画を見せた。

郝仁は一通り見終えると、表情が曇ったり晴れたりと定まらなくなった。最後に携帯を閉じると、笑みを浮かべて言った。「うん、確かに証明できるな。お疲れ様。じゃあ、解散しよう。この携帯は私が持ち帰って、署に戻ってから会議で検討しよう」

蘇惜柔は「わかりました」と答えた。

三十分後、分署の会議室に戻った蘇惜柔たちは十数分待たされ、ようやく郝仁がのんびりと姿を現した。

「この凶悪な殺人事件は我が東山県のイメージに非常に悪影響を及ぼしている。犯人の手口は極めて残忍だ。私の提案としては、直ちに公訴を提起すべきだ!」

郝仁は早速本題に入った。

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