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872話

「周家の切り札だった護院隊が、なぜこうも簡単に壊滅するのか?」

「周公子、お前のこの手の者たちも大したことないな。まだ何か隠し玉でもあるのか?」

「それとも蛊公子を呼んで助けてもらうか?」

龍剣は軽蔑の目で周鵬を見下ろした。

「お前は……何者だ??」

周鵬は急に警戒心を露わにした。

「戦狼大隊、龍剣だ」

龍剣は名乗った。

戦狼大隊という四文字は晴天の霹靂のように、周鵬を雷に打たれたかのように、その場で石化させた。

そして彼の顔には次第に恐怖の色が浮かび上がった。

龍剣はさらに龍語嫣を指さして言った。「彼女が誰か知っているか?」

「彼女が誰だというんだ?」

「戦狼大隊長、龍戦の娘だ」

「ひっ……...