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844話

「そうですね、さっき山の中腹で襲われた時はすごく寒かったのに、山頂に着いたら、あまり寒さを感じないんです」

李思思は驚いた様子で言った。

「本当に神秘に満ちた場所ですね」龍語嫣は興味深げに呟いた。

その時、顧輝が近づいてきて言った。「皆さん、申し訳ありませんが、この先は我が顧家の核心区域になりますので、今回はお連れすることができません」

実際には彼には外部の人間を核心地帯に連れて行く権限がなかったのだが、そんなことは言えるはずもない。自分の顔に泥を塗るようなものだ。

黄浩然は言った。「顧少、城に招いていただいただけでも、十分光栄です」

「ハハハ、どういたしまして。これから案内しますよ。薬林内に...