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716話

「ん??」

交戦の瞬間、金剛は驚きの色を浮かべた。

彼は陸塵が今や速さも、力強さも、反応速度も質的な飛躍を遂げていることに気づいた。

体の強度も質的に変化し、彼の三割の力の一撃を受けても、まったく動じなくなっていた。

ほぼ鉄牛のレベルに達していた。

金剛は五割の実力を繰り出してようやく陸塵を徐々に押さえ込むことができた。

「俺の全力の一撃を食らってみろ」

陸塵は突然金剛との距離を取り、右腕に極限まで力を溜め、そして一歩踏み出すと同時に、右拳を砲弾のように放った。

拳の両側には不気味で恐ろしい気流が生じていた。これは空気を激しく圧縮して形成されたものだ。

金剛も油断せず、同じように拳を繰り出して...