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677話

言いながら、手を伸ばした。

「さっきは俺のことを具体的に醜いって言ってたじゃないか!」万智亮が言った。

「大の男が、そんなに容姿の評価を気にするの?」程韵は思わず口元を押さえて軽く笑った。

万智亮は頭を振った。「そうさ、俺は見た目は醜いけど、中身は全然優しくないんだぜ」

「うんうん、よく分かるわ」程韵は笑いながら言った。

「お前はこんな場所に何しに来たんだ?」

「あなたが来られるなら私だって来られるでしょ、そんな男尊女卑なの?」

「俺は友達とカラオケに来てるんだ」

「私もよ」

万智亮は言った。「じゃあ、俺の個室に来ない?」

「いいわよ!」程韵はすぐに同意した。

「でも友達は俺のことを知らないか...