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61話

陸塵は六本の氷肌玉骨膏を机の上に並べた。

「これ、本当に傷跡を消せるの?」

蘇惜柔は半信半疑の様子だった。

唐寧は今日は授業がないようで、家にいた。その乳白色の粘り気のある物体を見て、奇妙な眼差しを向けていた。

陸塵は真面目な表情で言った。「これは氷肌玉骨膏というんだ。傷跡を消すだけじゃなく、肌を白くしっとりさせる効果もある」

「先に私に塗ってみて」

蘇惜柔は待ちきれない様子で試したがっていた。

そう言うと、彼女は上着を脱ぎ捨て、醜い傷跡だらけの背中を露わにした。

陸塵は氷肌玉骨膏を手のひらに出し、それから均等に蘇惜柔の背中全体に塗り広げた。

蘇惜柔は背中から涼しさが伝わってくるのを感じ、瞬時...