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489話

徐書凝は柳眉を軽く寄せ、鋭い眼差しで梁宏波をじっと見つめていた。

この老狐め、どうしても私を泥沼に引きずり込むつもりなのね。

もし今日自分が決定を下せば、それは不正の汚点を確定させることになる。

そして後々、彼らが工事の過程で密かに手を回して何か問題を起こせば、自分の決断は罪から逃れられなくなる。

徐書凝は内心で憤りを感じながらも、表面上は依然として穏やかな表情を崩さず、「梁書記、あなたは県のトップとして東山県の企業事情に一番詳しいのですから、私が余計な口出しをするわけにはいきません。もし間違った選択をしてしまったら、東山県の発展計画に支障をきたすことになりますから」と言った。

この水も漏ら...