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484話

一度は一途で純情な良い男だったのに、今では女を着替えるより頻繁に取り替え、しかも彼に引っかかる女性は皆抵抗力がない。女に金をほとんど使わなくても、将来誰かが何十万も払って娶るような女を体験できる。

そんな女たちは皆、心底惚れ込み、喜んで彼に尽くし、我先にと群がってくる。

ただ彼が副社長と株主という肩書きを持っているというだけの理由で。

これは彼の過ちと言えるだろうか?

そうとも言えないようだ。

これがまさに赤裸々な現実なのだ。

「俺の彼女の姗姗だ。姗姗、こいつは親友の陸尘」

万智亮はすぐに紹介し始めた。

「陸総、はじめまして」

姗姗は礼儀正しく挨拶した。

「こんにちは、私は別に社長...