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368話

当時、陸塵はそういった任侠の大物たちを羨ましく思っていた。どこへ行くにも大勢の子分を連れ、前後に取り巻かれる姿は、言うまでもなく威風堂々としていた。

彼らの子分に従う小物たちですら、とてつもなく引っ張りだこで華やかだった。一人一人はポケットに百元も持ち合わせていないくせに、五角だけ借りて電話一本かければ、間違いなく二卓分の派手なギャルたちを呼び出せて、好きなように遊べたものだ。

その後、梁健は資金を得ていくつかの砂利採取場を手に入れ、ビジネスはどんどん大きくなっていった。

その財力は陳強の強威不動産に匹敵するほどになっていた。

ただし、梁健が灰色地帯で活動する一方で、陳強は著名な実業家で...