Read with BonusRead with Bonus

356話

数十名の警察を目の前にしても、その蠱毒師は少しも怖じ気づくことなく、自分の世界に浸りながら傲慢に振る舞い、何ものも恐れていなかった。

「警察を呼んだところで、この私がどうなるというのかね。ここでは私こそが全能の神だ。誰も私を捕らえることなどできん。一歩でも近づけば、お前たち全員を地獄へ送ってやろう」と、薄気味悪く笑いながら言った。

「ドンッ!!!!」

耳をつんざくような銃声と共に、蠱毒師の尊大な言葉は唐突に途切れた。彼は目を見開き、信じられないという表情で蘇惜柔を見つめた。

「何が神だ。人間性を失った畜生に過ぎないじゃないか。地獄に落ちるべきはお前のような奴だ」

蘇惜柔は怒りに満ちた...