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330話

「はい、裏返しましょう」と陸塵が言った。

「えっ、前面も押すんですか?」蒋思慧は驚いて尋ねた。

「当然だよ。全身施術が必要なんだ」

陸塵は異論を許さない口調で言い切った。

「わかりました…」

蒋思慧は心の中で恥ずかしさを覚えながら、仰向けに体を返し、思わず両手で胸を隠した。

陸塵は笑みを浮かべて「そんな風に隠されたら、どうやって施術すればいいんだい?」

蒋思慧は歯を食いしばり、手を放して、目を細く閉じた。

陸塵が施術を始めると、触れた先は豊かで柔らかだった。

「ふぅっ…ふぅっ…!」

まるで電流が全身を走ったかのように、蒋思慧は声を出さないよう必死に耐えたが、呼吸は思わず荒く速くなり、赤い唇を少...