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30話

「.......」

陸紫菱は大きな瞳をパチパチさせ、好奇心に満ちた声で尋ねた。「あんなことって、どんな感じなの?叔母さんの声を聞いてると、まるで仙人になるみたいな感じがするんだけど!」

「クラスメイトが言うには、ふわふわと天にも昇るような感覚があるって。本当なの?」

陸塵はハッとして、心臓が跳ね上がった。対応に困惑していた。

紫菱は今年十八歳。恋心が芽生える年頃だから、男女の営みに無限の好奇心を抱くのも当然だった。

実際、多くの中学生や高校生が禁断の果実を味わってしまうのも、この好奇心のせいではないだろうか。

慌てて陸塵は言った。「そんな変なこと考えるな。大したことないよ」

「そう?嘘つい...