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217話

「金夫人、僕は陸塵と申します。氷肌玉骨膏は実は僕が調合したものですが、使った材料はすべて純粋な自然植物や薬草で、肌を台無しにするような問題が起こるはずがないんです。僕たちは陥れられたんです」

陸塵は素早く自分の言いたいことを全て口にした。

予想していた激しい怒りの嵐や容赦ない叱責は来ず、代わりに非常に穏やかな返事が返ってきた。「そうだろうと思っていたわ」

「え?」

陸塵はすでに謝罪と説明の言葉を山ほど用意していたのに、相手がこれほど理解を示すとは思いもよらず、かえって戸惑ってしまった。

少し躊躇った後、陸塵は言った。「金夫人、お顔の状態を見せていただけますか?」

蘇煙はゆっくりと体を回し、陸塵...