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184話

お茶を一杯淹れるために、産後間もない授乳中のママを二人も高額で雇うとは、さすが遊び方が洒落ている。

お茶が煮上がると、茶芸師は乳香り漂う「ミルクティー」をカップに注いだ。

美女の一人がそのミルクティーをゆっくりと口に含み、すぐに熊元凱に近づいて、唇から唇へとその茶を流し込んだ。

「輸入物の乳香茶、本当に香ばしいですね!」

熊元凱は唇を閉じ、目を細めて丁寧に味わっている。

もう一人の美女も同じように、身を屈めて陸塵に近づいた。

陸塵はこのような豪快なやり方を受け入れられず、急いで手を伸ばして女性を軽く押しのけた。「結構です、結構です」

その美女は一瞬表情を硬直させたまま立ち尽くした。実は彼女の心...