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158話

陸塵は思わず振り返って様子を窺い、緊張した声で言った。「早く起きろよ、お母さんがまだキッチンにいるんだ。見つかっちまうぞ」

だが陸紫菱はお構いなしに、直接陸塵のズボンを脱がせると、すぐに彼の上に跨がった。

陸塵の頭はもう爆発しそうだった。

「小塵、麺ができたわよ。早く食べに来て」

義姉の声が突然ダイニングから響いてきた。

リビングとダイニングの間には玄関があり、直接見通すことはできない。義姉はソファーでの二人の情熱的な行為に気づいていなかった。

晴天の霹靂のように、陸塵は身体を震わせ、慌てて体勢を変え、上に乗っていた陸紫菱をソファーに押しつけると、急いで服を整えてダイニングへ向かっ...