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1443話

「どうしたの?美味しくないの?」鄭心茹が尋ねた。

「香りは甘くて、頭がすっきりするけど、毒がある。一瞬で強い中毒性を引き起こす。その禁断症状は阿片よりもひどく、生きた心地がしないほどだ」

陸塵が説明した。

「なのに、どうしてあなたは平気なの?」鄭心茹が言った。

陸塵はただ微笑むだけで、説明はしなかった。

彼の体内には天蚕蠱があり、どんな毒素も体内に入った瞬間に天蚕蠱によって分解される。

たとえ天蚕蠱がなくても、彼が修練している陰陽真気には毒を解する効果があった。ただ、天蚕蠱ほど即効性はないだけだ。

「青儿、カバンを持ってきて」

陸塵は実を摘みながら葉青儿に言った。

彼はカバンをぎっしりと詰め込...