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1410話

この状況により、南境全体において、各大勢力の最も強い者は、実際に主導権を握る者ではないという結果となっていた。

倪瑪徳は梁聰の前で腰を低くし、恭しく言った。「私は確信しております。伏撃に失敗した後、陸塵たちがこちらへ向かうのを、この目で見たのです。梁少、ご覧ください。ここには明らかに誰かが滞在していた痕跡があります。間違いなく陸塵たちです」

梁智は焚き火の跡に触れ、温度を確かめながら言った。「状況から見て、離れたのはつい最近のようだ。おそらくまだ近くにいるはずだ」

「探せ。くそったれ、あいつを必ず八つ裂きにしてやる」

梁聰は歯を食いしばりながら言った。

梁家の未来の後継者である彼にとっ...