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1400話

陸塵は眉をひそめた。相手の言葉は立派に聞こえるが、結局は利益を見つけて漁夫の利を得ようとしているだけだ。

陸塵たちの険しい表情を見て、陳雨欣は内心で快感を覚えた。

同時に、彼女の心は興奮で一杯だった。秦氏の陣地さえ手に入れれば、これからの日々は非常に楽になるはずだ。

常識的に考えれば、海城の五大勢力はそれぞれの陣地を把握しているはずで、通常はお互いに干渉しないという暗黙の了解があるだろう。

そうなれば、空から投下される物資も海城五大勢力の陣地に正確に落ちてくる。秦氏の陣地を占拠すれば、何もせずとも漁夫の利を得られるというわけだ。

この算段が丸見えで、陸塵の顔に叩きつけられているようだった。

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