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1290話

「決闘の時、彼女が手を出せば、秦家の秦星河も当然止めに入るだろう。彼を守るのは無理だ」

陸塵は覚悟を決めた表情で言った。「如霜姉さん、説得しないでください。自分で選んだ道です。生死は天命、成敗は天に委ねます」

葉如霜はため息をつくしかなかった。

陸塵は深く息を吸い込み、よろよろと場の中央に歩み出た。「誰が先だ?」

その今にも倒れそうな体は、風が吹けば倒れるのではないかと思わせるほどだった。どうやって戦うというのか?

古風は笑いながら言った。「俺が一番弱いから、先に行かせてもらおうか」

「行け、さっさと片付けろ」秦天が言った。

古風は陸塵に向かって歩き出した。「なんて哀れな虫けらだ...