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1255話

「乾坤令」が出された途端、会場は一瞬にして静まり返った。誰もがその突然の展開に驚きを隠せなかった。

秦天も思わず郑玉玉の髪から手を放し、じっくりとその令を観察した。確かに王乾坤の乾坤令に間違いなかった。

彼は王景略に視線を移し、尋ねた。「王少、これはどういうことだ?この女がなぜお前の叔父さんの乾坤令を持っているんだ?」

彼らは傍若無人な振る舞いをしていたが、王乾坤の面子だけは立てなければならなかった。王乾坤が彼らを殺すことはできないかもしれないが、わざわざ王乾坤の顔に泥を塗る必要もなかった。

しかし王景略は冷ややかに笑った。「お前など知らんし、叔父が女に乾坤令を与えたこともない。武盟の...