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1243話

「陸塵は一瞬、どう対応していいのか分からなくなった。この一糸まとわぬ美しい肢体を前に、両手の置き場に困ってしまう。

このまま彼女の臀部を抱えるなんて、あまりにも唐突すぎるのではないか。

「礼には及びません。当然のことをしただけです」陸塵は息を詰まらせながら、顔中に困惑の色を浮かべた。

「ん、何かしら?」葉如霜はお腹に何か硬いものが当たっていることに気づき、思わず手を伸ばした。

彼女は一瞬固まり、そして困惑した表情で陸塵を見つめた。

陸塵の顔は赤く染まり、視線はさまよっていた。

葉如霜はようやく状況を理解し、感電したかのように跳び離れた。彼女はまるで夢から覚めたように、自分がまだ一糸まとわぬ姿で...