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1194話

叶如霜は心の安らぎを覚え、静かにベッドに横たわっていた。

陸塵は冰肌玉骨膏を持ってきて、叶如霜の顔に塗り始めた。顔の隅々まで丁寧に塗っていく。

彼の動きは非常に優しく、細心だった。

その後、陸塵は同じ要領で、功を運行して叶如霜の顔の治療を始めた。

顔の状態はより深刻だったため、陸塵はさらに細心の注意を払い、たっぷり四十分もの時間をかけた。

顔を清潔にした時、やはり傷跡は五割ほど薄くなっていた。

この状況に叶如霜は大いに勇気づけられた。効果があるなら、完全に回復する希望があるということだ。

ただ、これからの治療には少し困難があった。

彼女は全身の広範囲にわたって火傷を負っていたため、体の火傷を治...