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1177話

丸二時間、陸塵はついに精力を発散させる場を得た。

疲労感は微塵もなく、むしろ心身ともに爽快で、全身の毛穴が開いたかのような心地よさを感じていた。

顧念瑾も汗で濡れ、その絶世の美貌には明らかな紅潮が広がり、大きく息を繰り返しながら胸が上下する様子は一層魅惑的だった。

「行こう、外で少し練習しよう」

顧念瑾は息を整えると、陸塵の手を引いてマンションの敷地内にある運動スペースへと向かった。

陸塵の肉体が鍛錬されたため、実戦練習をすれば現在の身体能力を詳細に把握でき、急増した力を素早く制御する助けにもなるだろう。

昼時だったが、マンションの運動エリアには人影もなく、二人はすぐに構えを取って練習を始めた...