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1120話

「えっ??」

これで陸塵は逆に困惑してしまった。デートに行くんじゃなかったのか?

まさか元義理の弟を連れて他人とのデートに行くつもりなのか?

しかし、一度口に出した以上、陸塵はもちろん引き下がるつもりはなかった。

それに、義姉が他の男に奪われるのは本当に見たくなかった。

鄭玉玉について階下に降りると、やはり彼女のキャデラックが待っていた。

陸塵が運転を担当することになった。

鄭玉玉は助手席に座り、「東山大酒店へお願い」と言った。

緊張と不安、そして期待が入り混じった様子の鄭玉玉を見て、陸塵の胸はさらに苦しくなった。

そんなに他の男とのデートを楽しみにしているのか?

必ず君の記憶喪失を治して...