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1007話

「一方で話しながら、陸塵は肖陽に薬を取り出した。

「こんなに回復してもう十分です。本当に手間をかけないでください」と肖陽は言った。

「手間なんかじゃないよ。お前は俺の兄貴だろ。子供の頃はずっとお前が俺を守って、俺の代わりに立ち向かってくれた。今、見て見ぬふりができるわけないだろ?」

「教えてくれよ、一体何があったんだ?どうしてこんな内傷を負ったんだ?」

「七傷拳なんて内家拳法は普通の人が使えるものじゃないぞ」

陸塵は真剣な表情で肖陽を見つめた。

肖陽の目に一瞬暗い色が過ぎったが、すぐに気さくに笑った。「もう過去のことだから、気にしないでくれ」

そして急いで話題を変えた。「俺と静静は元旦に結婚す...