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975話

「李兄、関兄貴、お待たせしました」

「ははは……急ぐことはないさ、始まるのは七時からだ。しかし、雪菲は今回本当に大手柄を立てたな。小東の弟がスーツを着るとこんなに様になるとは思いもしなかった。これからのパーティーで、小東の弟は間違いなく女性たちの的になるだろうな。その時は臆するなよ」

李随風のからかいに、趙東は少し照れ笑いを浮かべて言った。「李兄貴、冗談はやめてください。僕みたいな田舎者を好きになる人なんていませんよ。今回は李兄貴のお役に立てるだけで十分満足です」

「安心しろ。他のことは置いておいても、お前のその雰囲気だけで十分役に立つよ。さあ、ついて来い」

そう言うと、李随風...