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907話

牛根生の家に着くなり、趙東はすぐに百元を差し出した。

「このバカ者、何のつもりだ？」

「あっ、これから村長選挙ですよね？これは私に一票入れてもらうためのお金です。村中の方々にはもう渡しましたが、おじいさんだけだったんです」

「ふん、お前ときたら無駄遣いばかりして。このお金は取っておけ。わしはこれくらいの金に困っちゃいない。それより最近、お前はしっかり鍼灸の練習をしておくんだ。誰かに診てほしいと頼まれていてな、お前ならできると思っている。わしの代わりに診てやればいい。わしの技を学んだからには、いつかは表舞台に立つ時が来る」

牛根生のこの言葉に、趙東は思わず驚いた。

「牛おじいさん、誰を...