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885話

老黑はサンドバッグを一撃で破壊できるほどの力を持っている。そんな力で殴られたら、一発で命を落としてしまうだろうと二人は感じていた。

「兄貴、この仕事は諦めましょう。このまま続けたら命がなくなりますよ。相手側にはあんな強者が守っているんだ、我々に勝ち目はありません」

「大哥」と呼ばれる男は目に不満の色を宿していたが、地面に横たわる二つの亡骸が彼に強い警戒心を抱かせていた。

「わかった。このことはすぐに左俊尚に伝えよう。報酬を百万まで上げない限り、もう手を出さない。どうやら前に聞いた情報は本当だったな。老黑は本当に失敗したんだ。左俊尚についていけなくなったわけじゃない」

「兄貴、あの二人は...