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877話

「鄭さん、一つの壺が一つの治療コースで、一コースは一ヶ月分です。一壺で十分だと思います。飲みすぎると逆に中毒を起こす可能性がありますよ」

中毒という言葉を聞いて、鄭自如はあっさりと諦めた。

呉倩はやや恥ずかしそうに趙東の後ろに立って、鄭自如と一緒にレストランを出た。

鄭自如は少しも照れる様子もなく、「妹ちゃん」と呼び続け、その熱心さは趙東に対するよりも熱烈で、呉倩は少し居心地の悪さを感じていた。

趙東が鄭自如と外に出た瞬間、目の前の光景に驚いた。スーパーの中は人で溢れかえり、中に入るのも出るのも困難なほどだった。

レジカウンターでは、馮相如が自ら陣取り、トラブルが起きないよう見張って...