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869話

「くすくすくす……いいわよ。まずお父さんに電話して報告するわ。彼が同意したら、当然めくってあげる。お姉さんの手技はとても素晴らしいのよ」

その言葉を言いながら、湯蘭はわざと左大鵬に媚びた目を送った。左大鵬は胸が高鳴ったが、下半身には何の感覚もなく、思わず気落ちしてしまった。

「やっぱりいいや、数日後にしよう。喉が渇いた、水を注いでくれないか」

左大鵬は、小さな革のスカートを履いて水を注ぐために身を屈めた時に浮かび上がる湯蘭の完璧な曲線を見つめながら、非常に無力感を覚えた。人生で最も辛いのは、おそらく彼のような状況だろう。目の前にあるのに手に入れられないのだから。

左俊尚は外出するとす...