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850話

「わかりました」と聞くや否や、趙東はすぐに頷いて素直に練習を始めた。

牛根生に長い間学んできて、彼はすでに基本的な皮相を身につけていた。だが、人を救い病を治すとなると、まだまだ遠く及ばない。病の箇所は見抜けるようになったものの、ほとんどの場合は脈を取る必要があった。

牛根生は今や脈を取ることなく、望診・聞診・問診だけで的確な治療ができるようになっていた。

銀針がゆっくりと木の板を貫いていく。一本、また一本と、趙東は絶え間なく針を摩りながら刺していった。最後の一本も板を貫いた時、彼はようやく安堵の息を漏らした。

今の彼は「安定」「正確」「迅速」の三つを達成した。残るは経験を積むことだけだ...