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827話

すぐに見栄も構わず食べ始めた。この瞬間、彼はワインのことさえ忘れてしまった。

馮相如は十数個立て続けに食べた後、趙東の手を引き、熱に浮かされたような表情で言った。

「小東、他のイチゴもこんな感じなのか?」

「ええ、そうですよ。馮兄、何か問題でも?」

「いや、いや、問題なんてないさ、絶対に問題ない。小東、このイチゴ全部買い取るよ。一斤五元で全部買い上げる」

馮相如のこの言葉に、まだイチゴを食べ続けていた柳如意と鄭自如は不満げな表情を浮かべた。

鄭自如は直接趙東の前に立ちはだかり、馮相如を見つめながら言った。「老馮、それは筋が通らないぞ。このイチゴは小東が俺のフルーツプレー...