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820話

「これで話は終わりだ」と言うと、邢新宇は直接電話を切った。

彼は王相如にプレッシャーをかけるつもりで、余計な会話を交わすつもりはなかった。

邢新宇が電話を切ると同時に、王相如の心にのしかかる重圧も急激に増した。

王霸天が後戻りできない道を歩んでいることは承知していたが、自分の次男までその道を歩ませたくはなかった。だからこそ彼はずっと陰ながら守り続け、王軍が自由に成長できるよう見守ってきた。人を殺したり火をつけたりしなければ、大きくなれば改心もできると思っていたのだ。

しかし今日の邢新宇の言葉に、彼は危機感を覚えた。

すでに赵東に対して仕掛けていた計画も中止するつもりだったのに、まさか赵東が邢新...