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819話

「僕は……」

言葉が終わらないうちに、遠くない場所から複数のパトカーが取り囲んできた。

相手が最初にしたことは趙東の携帯電話を没収することだった。

趙東はその光景を見ても少しも恐れる様子はなく、連行されるままになっていた。

車に乗るとすぐに趙東は手錠をかけられ、それに彼は眉をひそめた。

「警察の方、僕は確か犯罪なんて犯してませんよね?この手錠は少し筋違いじゃないですか?」

以前なら趙東はおそらく、警察が人を逮捕して手錠をかけるのは当然のことだと思っていただろう。だが、スマホとインターネットを手にしてからは多くのことを学び、その中には警察が市民に無闇に手錠をかけてはならな...