田舎町の色っぽい義姉さん

817話

結局、多くの預金や引き出しに来た人々は王軍というチンピラに追い払われていたのだ。

銀行の支店長は王軍を見た瞬間、頭を抱えた。何と言っても王軍は王相如の息子で、年末年始には必ず挨拶に行く間柄だ。この局長の息子には逆らえないのが現実だった。

趙東は車を停め、歩み寄った。本来なら余計な事に首を突っ込むつもりはなかったが、王軍が高麗麗を出せと騒ぎ立てているのを聞いて、不愉快になった。

高麗麗とは何もないが、自分が気にかけている女性をこんな小僧に狙われているとなれば、相手にひと泡吹かせてやる必要がある。

ただし、懲らしめるにも正当な理由が必要だった。

「すみませんが、道を開けてくださ...