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812話

「叔母さん、この間はお疲れ様でした。これからは給料を出さないことにしようと思うんですが、どうでしょう?」

「え?」

趙東が給料を出さないと言うのを聞いて、呉大橋の胸に痛みが走った。本能的に、彼女は趙東が自分を追い出そうとしていると感じた。

「ああ、わかりました。ご心配なく、あなたの生活の邪魔はしませんから。すぐに荷物をまとめますね」

そう言うと、呉大橋は落胆した様子で踵を返し、小さな竹の家へと向かった。

だが、数歩も歩かないうちに、趙東に手を引かれて止められた。

「叔母さん、荷物をまとめてどこへ行くつもりですか?まだ話は終わってないですよ。給料を出さないって言ったのは、直接株式を差し上げようと...