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752話

「それじゃあ」と言い残して、袁香玲は電話を切った。急いで部屋の鍵をかけると、金庫から今まで使う勇気がなかった新しいおもちゃを取り出した。すぐに部屋の中は艶やかな光景に包まれた。

ただ、この美しい風景を目にする者は誰もいない。

袁香玲は赵東の言葉に既に欲望を抑えられなくなっていた。電動モーターを最大に上げると、思わず声が漏れ始めた。

身体の震えが収まった後、袁香玲はやや物足りない様子でそれをしまい、椅子に残された水痕を見つめながら、思わずため息をついた。

女は三十にして狼、四十にして虎——以前はその意味が分からなかったが、赵東と出会ってから、その真意を理解した。

三十で狼にならず、四十...