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729話

「東がそんなこと言うのを聞いて、劉大壮も少し困ったような表情をしたね。確かに、東のあの戦闘力はあまりにも持久力があり過ぎる上に、しっかりとした"資本"も持ってるから、王美美がタジタジになるのも無理はないだろう。

「ふん、お前今日の約束忘れるなよ。さもないと承知しねぇからな」

「へへ、覚えてるって、絶対に覚えてるって。大壮兄貴、もう怒ってないよな?」

東は少し好奇心を持って劉大壮を見た。大壮がもう怒っていないなんて、いくら何でも信じ難い。あれだけのことを見てしまったのだから。

「怒ってないわけないだろ?でも怒ったところで何になる?自分の力不足を恨むしかないさ。それに王覇天のあいつ、この恨...