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673話

劉大壮は二人が談笑する様子を見つめながら、心の中である計画を練っていた。

王美美が持ってきた籠の中から、彼はやはり欲しかったものを見つけ出した。

一本の焼酎の白酒だ。毎晩一杯か二杯飲むのが、すでに習慣になっていた。

「おい、小東、兄貴と一杯やろうぜ」

趙東は劉大壮の手にある酒に目をやり、笑いながら言った。「大壮兄貴、一杯だけだぞ。それ以上は無理だし、大事な話もあるしな」

「安心しろ、一杯だけだ」

そう言って、劉大壮は二つのコップを探し出し、趙東に一杯注いだ。

王美美は劉大壮が自分と趙東の会話を遮ったのを見て、劉大壮が嫉妬しているのだろうと察した。すぐに二人に微笑みな...